脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド
アルバロ・フェルナンデス エルコノン・ゴールドバーグ パスカル・マイケロン 山田雅久

CCCメディアハウス 2015-10-22

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 明けましておめでとうございます。昨年から始めたこのブログ別館、昨年は91本の記事を書きましたが、今年は100本以上書くことを目標にやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 新年一発目はこの本。食事、人間関係、運動など、あらゆる側面から脳の機能を高める「ブレインフィットネス(=脳の最適化)」について解説した1冊。この本で紹介された方法は、どうやらユダヤの健康法に影響を受けている気がした。

ユダヤに伝わる健康長寿のすごい知恵 (最新医学でわかった聖書の真実)ユダヤに伝わる健康長寿のすごい知恵 (最新医学でわかった聖書の真実)
石角 完爾 石原 結實

マキノ出版 2014-04-15

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 石角完爾、石原結實『ユダヤに伝わる健康長寿のすごい知恵』によると、ユダヤには次のような健康の教義が伝わっているという。

 ・穀菜、フルーツ、ナッツを中心とした食生活を送る。こうした食生活は、コレステロールを減らし、肥満やがんを避け、頭脳が明晰になるなどの効果がある。

 ・病気の元になる動物の血や脂肪を食べない。肉を食べる時には、血と脂肪を取り除く料理法を徹底する(「コーシェル」は旧約聖書に基づいて作られたユダヤ教の食事規定であり、食べてよいもの食べていけないもの、一緒に食べてはいけない食物の組み合わせ、動物の屠り方、調理法などに関する規定が定められている。ちなみに、イスラームではイスラームの教えに則った食品を「ハラル(許された)食品」、非ハラル食品のことを「ハラム食品」と呼ぶ)。

 ・貝類、軟体動物、甲殻類など、海底の生き物を食べない。これによって、現代では産業活動による化学物質などの影響を最も受ける、近海の底生海産物を避けることができる。

 ・断食を行う。断食は内臓を休ませ、宿便(腸に残る便などの排泄物)を出しやすくする効果がある(ユダヤ教では、年に6回(ヨム・キプル、ティシュアー・ベ=アーブ、ゲダリヤの断食、テベトの10日、タンムズの17日、エステルの断食)の断食を行う。ヨム・キプル(贖罪の日)は1年のうち最大の休日である。ちなみに、イスラームではラマダーン(ヒジュラ暦の第9月)の約1か月間断食をする)。

 ・週に一度の「安息日」を大事にする。仕事をせず、人と語らい、リラックスすることで、心を休ませることができる。

 ・祈りを頻繁に行う。調査によれば、宗教活動をしている人の方が、そうでない人よりも健康で長寿の傾向があるという。